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執筆者の写真GDChef編集部

ゴーストレストランの始め方

建物をゴーストレストランとして活用したい人、場所は持っていないがゴーストレストランを運営または経営してみたい人、必見!ゴーストレストランに特化したコンサルティングを行うGRC株式会社(以下、GRC)は、飲食店舗の居抜き物件を最大限に有効活用して、驚くほど安価な初期費用で飲食店を始める支援を行っている会社です。GRC直定店のひとつ、ゴーストレストラン渋谷にて、代表の鈴木雅之氏に、わずか1年足らずの間に達成したいくつもの成功事例について聞かせてもらいました。


GRC 鈴木雅之代表
GRC 鈴木雅之代表

ゴーストレストランとは

フードデリバリーのアプリ上にのみ存在する飲食店は、「ゴーストレストラン」と呼ばれます。イートインのないキッチンのみの飲食店が集まる場所(クラウドキッチン)から提供される場合や、既存の飲食店から別業態として提供される場合などがあります。


ゴーストレストラン、何から始めるか

まずは料理を作り提供するための飲食店営業許可のある場所、つまり業務用キッチンが必要です。ゴーストレストランはデリバリー・プラットフォームのアプリが入口になるため、キッチンは通常の飲食店のように人通りの多い表通りになくても構いません。「大事なのは商圏で、即ちそこからデリバリー可能エリア内でどのくらい勝てそうかである」と鈴木代表は言います。


場所の有効活用に最適なゴーストレストラン

同じスペースで複数業態

自己所有でも賃貸所有でも、鈴木代表が最もオススメするのは、飲食店の居抜き物件です。調理設備が既に整っているため、飲食店営業許可取得次第、翌日からでも開始できるからです。そして、20坪ぐらいの店舗であれば、イートイン・スペースが不要なのでそこにもうひとつキッチンを作ることができ、同じ店内で2キッチンを得ることになります。ゴーストレストランでは、1キッチンあたり、うどん屋さん、カレー屋さん、韓国料理屋さんなどと複数の業態を運営することができるので、例えば2キッチンとも5業態ずつ営業すれば10業態、つまりこれまで1件の飲食店だった場所で10件もの飲食店を営業できることになるのです。

GRCでは、民泊を有効活用してゴーストレストランにすることで、これまで1階と2階で月26万円の家賃だった物件を、合計50万円の家賃を得られる物件に生まれ変わらせた成功事例があります。


短期活用も

キッチンに関してもうひとつ言える、通常の飲食店と大きく違うことは「ゴーストレストランは短期回収がしやすいこと」と鈴木代表は強調します。通常の飲食店であれば、その場所に根付き、固定費を払いながら開業の初期費用を回収するには3〜5年ぐらいはかかると言われていますが、ゴーストレストランなら3ヶ月ほどで回収することも不可能ではないとのこと。例えば、1〜2年といった短期間だけ有効活用したい物件であれば、通常の飲食店なら借り手が見つかりそうにありませんが、ゴーストレストランなら十分有効活用できる可能性があるということです。GRCでは、ゴーストレストランの入居者を探す支援もしてくれます。


ゴーストレストランを経営

売れる業態を選択

新しいタイプの飲食店として注目されるゴーストレストランでは、暫く営業してみてから、例えばこの地域ではカレーはなかなか売れないとわかれば、すぐに違う業態に変更するといったことが比較的簡単にできます。通常の店舗であれば、内装や看板を変えなければなりませんが、フードデリバリー店舗なら、アプリ上の画像や店名を変えるだけで済むからです。

また、上述の通り1キッチンで複数業態を運営することが多いですが、全業態を自分で開発しなくても、既にデリバリーとして成功している実績のある人気ブランドを、フランチャイズに加盟して活用する方法もあります。フランチャイズというと初期費用が高いイメージがありますが、デリバリー用の商材には加盟金・保証金が非常に安い、または、無料のものもあります。

つまり、勝率の高いものから試せて、実際に売ってみてその土地ではうまくいかなかったとしても、違う業態に変更しながら売れる商材を見つけて行くというやり方がしやすいという大きなメリットがゴーストレストランにはあるということです。


運用の鍵は効率化

GRC直営店の中には、2名で12業態を営業している店舗もあります。

デリバリーを中心とするゴーストレストランでは、調理の効率化がとても大事。オーダーが入ってから5〜10分ほどで配達員が取りに来るまでに、すぐに手渡せる状態にしておく必要があるからです。GRCでは、フランチャイズ業態自体の提供もしており、提供する料理の作り方を習得する人のためにレシピ動画の提供も行っています。


誰でも始められるのがゴーストレストラン

別々の人が持っている場所と資金を結びつけてゴーストレストランという形で飲食店開業を行う実績を既にいくつも積んでいることと、直営店を持つことで現場にも精通していることを強みとするGRCでは、今場所を持っていないなら、場所を探す手伝いもしてくれます。飲食店経営経験が全くないがセカンドキャリアでやってみたい人、外国籍の人も歓迎とのことです。特に外国籍の人が日本で飲食店ビジネスを始めようとすると、通常の飲食店では3,000万円ほどの資本が必要でしたが、ゴーストレストランなら場所と条件により100万円からでも、3ヶ月ほどで立ち上げることも夢ではないとのこと。日本の商習慣や日本人に受け入れられる店作りなどで苦労することの多い外国人でも、鈴木代表の言葉を借りるなら「ネット上でならフェアに戦える」という大きな利点を秘めています。

GRCは広告含め、初動のサポートもしてくれます。


取材を終えて

ゴーストレストランは、これまでの飲食店開業におけるハードルをぐっと下げて、飲食店ビジネスにチャレンジしたい人たちに新しい選択肢を広げてくれます。インターネット、スマホアプリ、配達員のインフラが整ってきたお陰で、飲食店ビジネスにもDXの恩恵が得られる環境が整ってきたと言えるのではないでしょうか。そして、GRCのような、それをサポートしてくれるような新たなサービスは、ワクワクするような新しい世界を開いてくれそうで今後も目が離せません。



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